CASE STUDY 会社の移転を機に顔認証機能と監視カメラを導入し、セキュリティを強化

株式会社アイ・エス・ビー様は、1970年創業の独立系SIerとして、自動車・通信・医療から官公庁・金融まで幅広い分野でシステム開発やITインフラ構築を手掛け、独自の製品・サービスも展開されています。多様な専門性を有するエンジニアを強みとし、上流から下流まで一貫対応し、柔軟な技術力で社会の発展と安全を支えられています。今回、オフィスの移転統合に伴い、セキュリティの強化および認証でデバイス紛失スクの低減などを目的にカード認証から顔認証へ移行を行われました。

取材にご協力いただいた森様
ハンズフリーの利便性と顔認証の精度の高さに喜びの声
―ALLIGATE Lock Proの顔認証オプションを導入した背景について教えてください。
森様:2025年4月の移転を機に入退室装置を約70台、監視カメラを23台導入し、現在400名ほどが使用しています。以前の事業所でALLIGATEの入退室管理を導入しており、そのオプションとして今回は顔認証を導入しました。弊社はソフトウェア開発を手掛けている会社ということもあり、セキュリティを強化する必要があることが導入の一番大きな理由です。情報漏洩や不審者の侵入を許すことなく、安全を担保し、お客様に信用していただくためにも最新の装置を導入しました。

―顔認証機能を導入してみて社内ではどのような反応がありましたか。
森様:例えば総務部は、段ボールなどの荷物を持ちながら入室することが多いので、ハンズフリーで認証されるのはとても便利という声が上がっています。また、カードではなくスマホと顔だけで認識できるのでカードの紛失リスクが少なくなりました。導入当初は、どれくらい認証されにくいかを心配していた社員もいましたが、想像以上にスムーズに顔認証されるので、マスクをしていても識別できるということに驚きました。偶然通りがかった人や別人格を認証してしまうこともなく、厳格に認証してくれると感じています。
一方で、閾値にもよると思いますが、識別が厳格なために登録画像があまりにも粗すぎると認証されないという事例もありました。この点については、今後の改善によりさらに利用しやすくなることを期待しています。
ITやシステムの詳しい知識がなくても感覚的に操作可能
―実際に利用して感じているALLIGATEの魅力について教えてください。
森様:一番の魅力は、ユーザーインターフェース(UI)が使いやすく、直感的に操作できることです。ITやシステムの詳しい知識がなくても感覚的に操作できるということを日々感じています。例えば、以前使用していた他社製品では、各項目でページが分かれており、目的に応じて入力箇所を探しながら操作する必要がありました。まるでExcelのデータベースを扱っているような感覚で、やや複雑で使いづらい印象がありました。ALLIGATEの場合は、クラウド製品のため、Web管理ツールを利用することで、カード側からもユーザー側からも登録が可能で、思いついたタイミングや場所から自由に入力できる点が便利だと感じています。マニュアルを意識して読み込まなくても、直感的に使えるというのが正直な感想です。弊社の場合ですと、運用体制としては、総務部門の中にいる担当者2名が全社的な管理を行いながら、各事業所の責任者にも管理権限を付与し、必要な手続きを行ったうえでアクセス権限を変更できるようにしています。実際の運用にあたって特別なITスキルや専門知識がなくても、誰でも迷わず操作できるため、どの担当者でも無理なく扱える点が非常に助かっています。


―オフィス移転のタイミングで引き続きALLIGATEを使うことに決めたのは、どのようなポイントが決め手だったのでしょうか。
森様:ALLIGATEを使い続けている理由のひとつは、やはり「使いやすさ」です。ただ、オフィス移転のタイミングで新たにオプションを導入する際には、いくつかのポイントを重視して製品を選定しました。まず大きなポイントとなったのは、これまで蓄積してきたデータベースをそのまま活用できる点です。加えて、顔認証との連携が可能であったことから、システム移行も非常にスムーズに行うことができました。
価格面でも、一般的な相場と比較してもリーズナブルな設定になっており、今回、継続利用という形ではありましたが、仮にこのタイミングで新規導入していたとしても、コストパフォーマンスの高さは十分に評価できたと思います。
―料金体系についてはどのように感じられていますか。
森様:ALLIGATEのサブスクリプション型の料金体系は、必要に応じてサービス内容を柔軟に変更できる点が大きな魅力です。たとえば、顔認証機能を導入したものの運用上、合わないと感じた場合でも、すぐに別のサービスに切り替えられるという柔軟性があります。製品選定は導入時だけでなく、実際の運用を通して見直すこともあり得るため、その意味でも、費用を抑えながら柔軟に対応できるサブスク型は非常に合理的だと感じています。
以前使っていた製品はクラウドではなく、ローカルに管理用のサーバーを設置し、そこにアクセスする形でした。そのため、バージョンアップがある場合は手動で対応しなければならず、もしサーバーに障害が発生するとデータが消えてしまい、システムをリセットせざるを得ないという状況でした。会社の資産をできるだけ長く活用するという観点からも、このような故障リスクは大きな不安要素になっていました。そのため、より安定的に管理できるクラウド型のシステムに移行したいという思いがありましたので、そういう面でもALLIGATE導入のメリットは大きいと思います。

紛失リスクが軽減。さらなる普及を期待
―ALLIGATEの総評と、今後の期待について教えてください。
森様:現在、移転前には各自に配布していなかったビル用のカードをビルフラッパーゲート通行のために配布したので、実は社員が持つカード自体の枚数はあまり減っていません。しかし、これまで紛失してしまいがちだった当社エリアへの認証デバイスが不要になった点はありがたく、結果としてリスクの低減にもつながっています。また、セキュリティの強化も重要な目的でしたが、今回の導入によって手軽に認証ができるようになったことも大きなメリットです。操作がわかりやすく、直感的に使える点も非常に魅力的だと感じています。
すでに取り組まれているかもしれませんが、現在の課題として、ビルの認証システムと別々になっている点があります。特に、大規模なビルでは昨今フラッパーゲートが使われていることが多く、それに対応するためにも、ALLIGATEのシェアがもっと拡大し、1枚のカードでさまざまな認証を一元的に行えるようになるととても便利になると思いますし、そうした利便性がさらに普及していくことを期待しています。これからも応援しています。
―貴重なご意見をありがとうございました。今後もより快適なサービスをご提供できるよう精進してまいります。
取材年月:2025年9月
