オーダーメイドのフラッパーゲートが実現したのは
正確な勤怠管理とセキュリティゲートでの認証スピードの速さ
取材にご協力いただいた高木様
※コロナウィルス感染拡大防止の観点から、取材時はマスクを着用いただいた上で取材を行なっております。
ゲームを軸としたIPプロデュースカンパニーとして、今後はライツ事業にも幅を広げていくことを発表された株式会社アカツキ様。モバイルゲーム事業、ライブエクスペリエンス事業で構築したノウハウを次のステージに昇華させていくことを目標に掲げられています。今回、企業として次のステージを目指される中で解決すべき課題は、システムによる社員の方の正確な入退室情報の管理と、オーダーメイドのフラッパーゲートによる認証スピードを重視したセキュリティの構築でした。
高木様:旧来のオフィスの施錠は、ビルに標準設置されている扉で専有部分と共有部分を隔てるというシンプルなものでした。今回、導入の必要性を感じた経緯としましては、働き方改革の観点から、正確な勤務時間を客観的に把握する必要があったためです。
弊社のオフィスは居心地の良さを大事にしデザインされていますが、若手社員を中心に退勤後も会社に残ってしまうという風潮が出てきていました。もちろん会社に残るといっても、自主勉強など有意義な時間の使い方をしていたのですが、見方によっては、サービス残業だと捉えられても否定できない側面がありました。ですので、まずはシステムによってオフィスにいる時間を正確に管理し、どのような状態なのかを知る必要があったのです。
ALLIGATEにより、漏れなく入室履歴と退室履歴が取得できますので、これらの履歴をもとに勤怠データを管理しています。
ゲーム職能本部 事業支援室 室長 兼 総務マネージャー 高木 瞬様
高木様:弊社ではセキュリティの重要性を「外部からの侵入を防ぐ」という点と、「内部から外部への漏洩を防ぐ」という2つの点で考えておりました。
来客エリアは限定的にしているものの、社外からのお客様と社内メンバーが混在することによるセキュリティリスクを払拭すべく、フラッパーゲートを導入しました。これにより、外部からの侵入を防止でき、さらに情報が内部から外部に漏れるという心配が激減したことは、非常に好結果をもたらしたと自負しています。
共有フロアと専有フロアとの境界に設置されたフラッパーゲート
高木様:システムの導入にあたって、弊社社員の要望の多くは、導線移動のスムーズさを高めてほしいというものでした。しかしながら、この要望を実現するためには、2つのハードルがありました。
まず1つ目は認証速度の速さです。導入以前と同じスピード感で導線を行き来するためには、精度の高い認証を行う必要があります。
そして、2つ目は通路の幅の確保です。弊社では社員の往来が多いため、認証精度が高く、認証速度が早いゲートを備えたとしても、導線が狭くなるとやはり移動のスピード感を損なってしまいます。とはいえ、既存の通路の幅は決まっていますので、単純にゲートの数を増やせば良いというものではありませんでした。
この2点においては、ゲート導入時にしっかりと担保していただけるよう要望をお伝えし、これら難易度の高い要件に対応していただくにあたって、アートのご担当者様には大変骨を折っていただきました。
運用中のフラッパーゲート
高木様:スペースに適合し、かつスピード感という課題を両立させる高い要件を受注生産で依頼させていただきましたので、アート様からは当初「導入に半年かかる」とお返事をいただいていたんです。しかし、当社の事情も深くご理解いただいて、3ヵ月で実現していただくという離れ業を見せていただきました。簡単なことではなかったと思います。
また細かいことではありますが、レスポンスが大変早く、やり取りにストレスを感じることがありませんでした。社内でも使用しているコミュニケーションツール(slack)をお使いいただいたのですが、まるで隣の席にいるかのような感覚でやりとりできたのは印象に残っています。もちろん導入後の疑問や不具合についても、素晴らしいスピード感で対応していただきました。窓口のご担当の方がシステムに詳しい方だったため、お打ち合わせ時には「一度、社内で確認します」というような「持ち帰り」がなく、即断即決でどんどん物事を進めていただきました。
日進月歩で進化する新しい技術を取り込みながら、アートの社員の方々が社内のリソースやスキルを完璧に理解・咀嚼されていることに、高いプロ意識を感じましたね。
運用中のALLIGATE Lock
取材年月:2020年12月